研究課題
本研究では、まず介護・看護サービス現場における業務記録支援ツール等の分析結果に基づき、業務デザインとその表現結果の意味づけ・モデル化手法の開発を行った。既存の業務デザイン事例に表れる表現パターンの分析と共に、ユーザ自身による意味づけを効率的に支援するためのインタフェース開発を実施した。以上の成果を元に、タブレット端末用アプリケーションの開発を行った。次に、同手法を利用した業務デザインプロセスをワークショップの形式に整備した。本ワークショップでは、業務中の状況や課題を想定し、新しい業務プロセスや方法、知識の表現を試行すると共に、データの再利用性を高めるための表現データの意味づけとモデル化を行う。本ワークショッププロセスに基づき、国内の介護施設の介護職員、並びに、連携先の研究機関の協力を得て、フィンランドの訪問介護、施設介護それぞれの介護職員を対象としてワークショップを実施した。その結果、各現場・参加者の課題感に基づき、現場固有の業務プロセス・知識の表現とその枠組みの構築をワークショッププロセスに基づいて実施できることを確認した。さらに、本ワークショップも踏まえた現場での活用シナリオに基づき、意味づけ手法により付与された意味タグ、メタデータを用いた、業務デザイン事例の検索機能をタブレット用アプリケーションに実装した。これにより、サービス現場で収集された業務プロセスや知識の情報を、現場で直接確認・活用することが可能となった。
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New Frontiers in Artificial Intelligence: JSAI-isAI 2017 Workshops, LNAI, Springer
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