茅利用のトレーニングプログラムを考案し、日本の伝統的な茅利用にみられた持続的な資源利用の啓蒙を行い、その効果を参加者へのアンケートに基づき検証するものである。これにより、茅の持続的な資源利用を現代社会で応用・継承することを目指したいと考えた。まず、広域の事例調査により各地の茅を用いる生活技術の整理を行った。そして、それに基づいて四国の広域の資源を活かした10回のプログラムを企画・実施した。内容は、草原の維持、1次利用(茅葺き等)、2次利用(堆肥等)という各段階を体験できるようにした。その結果、体験の面白さや交流に対する評価が高く、続けて参加することで関連技術にも関心が広がる傾向が見られた。
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