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2016 年度 実績報告書

TRPA1受容体の食事性リガンド受容機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15K16212
研究機関岡山大学

研究代表者

中村 俊之  岡山大学, 環境生命科学研究科, 助教 (90706988)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードフラボノイド / イソチオシアネート / TRPA1
研究実績の概要

本研究では、TRPA1受容体と食品成分の相互作用を免疫化学・分析化学的に明らかにすることで、受容体の機能性発現機構を分子レベルで解明することを目的としている。TRP受容体は、活性化するとエネルギー代謝亢進、不活性化すると鎮痛効果が期待される機能性イオンチャネルである。食品成分による生理機能発現は、食品成分と受容体との分子間相互作用により惹起されると考えられることから、TRPA1受容体による食品成分受容機構の理解は、受容体を制御する上で重要な知見になると考えられる。
本年度は、(1)TRPA1の既知アゴニストであるイソチオシアネートを培養細胞に処理し、抗イソチオシアネート抗体を用いて相互作用分子の確認を行った。その結果、TRPA1と思われるバンドに加え、いくつかのイソチオシアネート相互作用分子を検出することができた。そこで、電気泳動後のタンパク質バンドを切り出し、トリプシンによるゲル内消化後、MALDI-TOF/MS分析を行った。データベース検索により分子の同定を試みたところ、既知のイソチオシアネートと相互作用する生体分子に加え、新規分子の存在が示唆された。(2)前年度に得られたモノクローナル抗体の特異性解析をELISA法を用いて行った。その結果、一部のフェノール性化合物を認識することが示唆された。そこで、ケルセチン代謝物であるジヒドロキシフェニル酢酸を培養細胞に処理し、イソチオシアネート同様、相互作用分子の探索を行った。しかしながら、得られた抗体では相互作用分子を検出することができなかった。一方で、ABC法を用いた検討ではいくつかの陽性バンドを検出することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] A novel tag-free probe for targeting molecules interacting with a flavonoid catabolite.2016

    • 著者名/発表者名
      Nakashima, S., Liu, Z., Yamaguchi, Y., Saiki, S., Munemasa, S., Nakamura, T., Murata, Y., Nakamura, Y.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Rep.

      巻: 7 ページ: 240-245

    • DOI

      10.1016/j.bbrep.2016.06.020

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 食品成分の相互作用と代謝と局在と機能性2016

    • 著者名/発表者名
      中村俊之
    • 学会等名
      Food Science Forum
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2016-09-08 – 2016-09-09
    • 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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