TRPA1(Transient Receptor Potential Ankyrin 1)受容体と食品成分の相互作用を検討した。その結果、ケンフェロールやミリセチンなど数種類の新規TRPA1受容体アゴニストを見出した。また、代表的なフラボノイドであるケルセチンの配糖体および代謝物を用いてTRPA1受容体との相互作用を確認したところ、メチル化されたケルセチンがTRPA1受容体を活性化することが明らかとなった。そこで、相互作用部位の同定を目指し、抗フラボノイド抗体の作製を試みた。その結果、一部のフェノール性化合物を認識する新規モノクローナル抗体を得ることができた。
|