日米英の全国食事調査をもとに、食事調査における深刻な問題であるエネルギーの申告誤差が食習慣と健康指標との関連にどのような影響を与えるのかを検討した。その結果、エネルギー摂取量の申告誤差が与える影響は食事変数によって異なり、エネルギー摂取量と強く関連する変数(例、摂食回数)では比較的大きく、エネルギー摂取量との関連がそれほど強くない変数(例、グライセミック・インデックス)では比較的小さい、ということが明らかになった。結論として、申告誤差は栄養疫学研究における結果に無視できない影響を与えうるので、あらゆる食事調査において申告誤差の程度を評価するための方法論を組み込んでおく必要があるといえる。
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