リフィーディングシンドローム(RFS)は、慢性的な栄養不良患者に急速に十分量の栄養療法を始めることで発症する一連の代謝合併症の総称である。低リン血症が必発するため、治療・予防において重要であるが、動物モデルの欠如のため発症メカニズムの詳細は不明である。 ラットを絶食させ、中心静脈からの高カロリー輸液投与にしたが低リン血症は生じなかった。しかしながら、インスリン同時投与により顕著な低リン血症を呈した。さらにリン添加により低リン血症が予防された。以上からRFSを呈する動物モデルの構築、低リン血症予防にも成功した。これはRFSのメカニズム解明の第一段階であり、RFSにおけるリンの重要性が示された。
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