ガラニン様ペプチド(GALP)は、視床下部弓状核ニューロンで産生される神経ペプチドであり、視床下部内で複数の摂食調節ニューロンと神経相関を行なうことが明らかになっている。また、抗肥満作用も報告されているが、その作用機序の全ては明らかになっていない。本研究では以下の事を明らかにした。1.脳室内に投与されたGALPはMC4Rを介して、交感神経系を活性化していることが示唆された。2.GALPは脂肪酸のみならず胆汁酸代謝にも影響を与えることを明らかにした。3.GALPの作用を投与の時間によって異なり、直後では脂質代謝が亢進するが、16時間後では糖代謝が亢進することを明らかにした。
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