肥満は国民の健康において深刻な問題だが、エネルギー収支を基準とした個人の生活習慣の改善に委ねられており、抗肥満活性の統一的基準は十分に確立されていない。そこで、研究代表者は培養細胞の評価システムを個体レベルでの肥満解消を予測可能なシステムへと磨き上げることで、抗肥満活性の統一的基準の確立を目指している。 本研究課題では、南極付近などの野菜が少なく肉中心の食生活で過ごす人々の健康を守るオイルとして昔から重宝されてきたクリルオイルから抗肥満効果が期待出来る脂溶性成分を探索した結果、新規活性成分を複数見出すことに成功した。見出した活性成分の作用機序に関しては培養細胞を用いて現在解析中である。
|