メタボリックシンドロームに伴う高血糖や、食事由来の終末糖化産物(AGEs)過剰摂取などにより、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を含む生活習慣病が増加している。本研究では生活習慣病との関連を見いだしつつあるToxic AGEs (TAGE) 蛋白質群の中から、特にNASHの診断に有効である可能性を持つ新規疾患マーカー蛋白質としてcaspase-3の同定に成功した。さらに、同定したcaspase-3のTAGE化を抑える作用を持つ食品成分をスクリーニングにより選別し、生活習慣病予防に応用可能ないくつかの物質を発見した。
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