研究課題/領域番号 |
15K16240
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
小松 さくら 中央大学, 公私立大学の部局等, 機構助教 (90625914)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | food craving / ごはんcraving / 白米 |
研究実績の概要 |
食欲(appetite)はどんな食べ物を食べても満たされるが、food cravingを満たすためには、特定の食べ物が必要であると言われている。しかしながら、この“特定の食べ物”の“特定”はどこまで限定的なのかは明らかになっていない。 本研究の主な目的は、日本人に特有のごはんcravingを満たすためには、どのような条件が必要なのかを検討することであった。平成27年度は、ごはんcravingを満たすために「どんな食べ物」を食べる必要があるのかを明らかにするために、白米を調理した調理米の効果に注目した。 具体的な実験手続きとしては、ごはん刺激によってごはんcravingが高まった実験参加者を2群に分け、参加者の半数には白米を含む昼食を食べてもらい、残りの半数には調理米を含む昼食を食べてもらう。本年度は、この実験で使用する調理米を選定するために、これまでの食事日記のデータや予備調査などを参考に、摂食頻度の高い調理米のリストを作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成27年度は、調理された白米がごはんcravingを満たすのかを実験的に検討する予定であった。しかしながら、諸々の事情により、実験を行うことが困難となった。そのため、現段階で実験データを取得できていない状況である。
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今後の研究の推進方策 |
実験室実験を行うことが困難な状況であるため、日常生活に近い状況での観察実験を行う予定である。また、観察実験に先立ち、cravingの2側面である特性的cravingと状態的cravingを区別して測定する必要性が生じたため、Meule al. (2015)の作成した尺度の日本語版を作成する。尺度作成に必要なデータは、オンライン調査によって取得する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
諸々の事情により、実験を行うことが困難であったため、実験にかかる食材費、謝礼、人件費等に当たる分で余剰が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は、日常生活に近い状況での観察実験及びオンライン調査を行う予定である。そのため、実験と調査の実施に必要な費用として研究費を使用する予定である。
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