研究課題/領域番号 |
15K16240
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
小松 さくら 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (90625914)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | food craving / ごはんcraving / 尺度 |
研究実績の概要 |
食欲(appetite)はどんな食べ物を食べても満たされるが、food craving を満たすためには、特定の食べ物が必要であると言われている。しかしながら、この“特定の食べ物”の“特定”はどこまで限定的なのかは明らかになっていない。本研究の目的は、日本人に特有のごはんcravingを満たすためには、どのような条件が必要なのかを検討することであった。 先行研究の結果より、food cravingの2側面である特性的cravingと状態的cravingを区別して測定する必要性が生じたため、特性的cravingと状態的cravingを測定できる2つの尺度の日本語版を作成することが課題となった。その際、問題点が2つ生じた。1つは、これらの尺度の改訂版や短縮版、ターゲットをチョコレートに特化した版などが数多く存在すること、もう1つは、尺度を作成する上で妥当性の検討に使用されている尺度の日本語版が存在しないことであった。そこで、これまでに作成されたfood cravingに関する尺度の概念的な整理、妥当性の検討に必要な尺度の選定を行った。 これらをもとに、平成29年度は、Cepeda-Benito et al.(2000)が作成した2つの尺度(Food craving questionnaire-Trait(FCQ-T)とFood craving questionnaire-State(FCQ-S))の日本語版を作成することが目的であった。しかしながら、研究代表者の病気及び療養のため、本調査の実施に至ることができなかった。本年度は、本調査実施のための準備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上記のように、平成29年度は、特性的cravingと状態的cravingを測定できる2つの尺度の日本語版を作成する予定であったが、研究代表者の病気及び療養のため、尺度作成のための本調査を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
ごはんcravingについて、特性的cravingと状態的cravingを測定できる2つの尺度の日本語版を完成させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
上記のように、尺度の日本語版作成のための本調査を行うことができなかったため、調査に必要な費用で余剰が生じた。 平成30年度は、オンライン調査で本調査を行う予定である。そのため、調査の実施に必要な費用として研究費を使用する予定である。
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