科学教育では,体験学習の重要性の認識のもと,様々な組織でワークショップ(WS)や体験教室が開かれている。しかし,それらを通じて得られる知識や学習姿勢の定着度は満足するレベルに達していない。その原因の一つとして,反復的な体験と学びが欠落していることがある。そこで,本研究では,錯覚という日常的に体験可能で,学びを反復できる事柄をとりあげ,一般ユーザにも利用できるWS型教育プログラムと実施環境を開発することに取り組んだ。運営到達度の指標作成のため,科学館等へのヒアリング,複数回のWSからデータを取得し検討した。情報公開の環境も整備した。本研究の取組みが評価され,表彰や教育機関からWSの依頼を受けた。
|