教材開発において、交雑個体(ニホンイシガメ×クサガメ)のDNAマーカーによる検出を、人体に無害な染色試薬と青色LEDトランスイルミネーターを用いて可能とし、増幅断片DNA検出の様子は、学校等学習現場で小型泳動装置を用いてリアルタイムで観察できるようにした。また、系統学習で用いるカメ類のDNA塩基配列を得るため、野外で捕獲したカメ類から血液を採取し、DNAを抽出してPCR法で増幅し、塩基配列を決定したものを用いて系統樹を作成した。これらを学習プログラムに取り入れることによって、カメ類の系統と遺伝子汚染の現状を身近に感じる学習を可能とした。
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