研究課題/領域番号 |
15K16255
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
今野 文子 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (20612013)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 授業参観 / 授業設計 / リフレクション / インストラクショナル・デザイン / 教員養成 / 教員研修 / 授業改善 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、大学における教育の質向上のために、実授業の公開/参観と、これに基づく教員の各キャリアステージに対応したリフレクションによる教授設計研修プログラムを開発することにある。本研究では、大学教員を対象とした実践的なプログラムの提供を実現するために、申請者らがこれまでに開発してきた成長型教授設計プロセスモデルに基づく授業リフレクションプログラムをベースに、これを拡張・発展させ、教員がそれぞれ自身のキャリアステージの課題意識やニーズに対応したリフレクションの実現を支援するプログラムを開発する。これにより、現場の教員間に育まれている実践知の循環による、継続的な専門性開発を可能とする。平成27年度は、国内外において大学の実授業の参観に基づく実践を行っているプログラムの調査を行うとともに、知見や情報の収集を行った。具体的には、下記の項目について実施した。
(1) 国内外の類似の実践の調査:若手教員がベテラン教員の実授業を参観しディスカッションする活動を新任教員研修の一部として実施しているイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のAcademy for Excellence in Engineering EducationによるCollins Scholars(新任教員研修プログラム)の訪問調査を行い、実践手法やファシリテーションの方法等について知見を得た。また、国内の大学院生向けの教員養成プログラム等を対象として、どのような内容が実践されているかに関して網羅的な調査を行った。 (2) 東北大学 高度教養教育・学生支援機構が行っている大学教員準備プログラム及び新任教員プログラムにおいて実施している「授業参観」を実践の場とし、分野横断的に17件の授業参観とディスカッション、リフレクションを行った。 (3) 授業の改善,あるいは授業方法が一部関連する研究成果をまとめ,発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
協力教員へのフォーマルなインタビューの実施は次年度に持ち越しとなったが、それ以外の点については、おおむね計画通りに進行していると評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
調査にあたって必要な倫理審査については計画的に受け,調査スケジュールに支障がないように努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していたワークステーション等の設備の購入を次年度に繰り越したため。
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次年度使用額の使用計画 |
昨年度購入予定だった設備の購入に充てる。
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