研究課題
本科研費プロジェクトでは、初年度より大学とサテライトやフィールドワーク間で高精細映像を用いたクラウド型遠隔学習・セミナーを前倒しで実施し、実運用を通してシステムの機能や課題を検証してきた。実運用を通して、教室など遠隔地と接続する上で、従来型カメラの視野角では、接続先の状況把握が十分できないことが明らかとなった。そこで、全方位対応カメラを利用した遠隔教育の可能性を探る必要性がでたため、次の内容(③映像ストリーミング視聴による遠隔学習コミュニティの検証)と合わせて検証した。ここでは、遠隔セミナーの様子を全方位撮影可能な360度カメラでストリーミング配信し、YouTubeで視聴できるようにした。そして、360度ライブ映像の意義と課題について、質問紙調査にて検討した。その結果、参加者は、自ら自由に視点を切り替えることにより、会場の雰囲気が分かることに意義を見出していた。さらに、ライブ配信を視聴する参加者は、会場にいる講師よりも参加者の様子を知ること、会場全体の様子よりもそこで発言している参加者を見たいという願望のあることが確認できた。
すべて 2017
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件)
2017 International Conference of Educational Innovation through Technology
巻: 6 ページ: 339-344
10.1109/EITT.2017.87
The Japanese Society of Health and Human Ecology
巻: 83(2) ページ: 41-53
10.3861/kenko.83.2_41
現代教育技術
巻: 27(3) ページ: 5-12