授業における教授者と学習者のインタラクションを改善するツールとしてClassroom Response System(CRS)がある.多くの研究においてCRSを用いた授業の効果が示されてきたが,今日において普及しているとはいえない.本研究では,既存のCRSの課題を整理し,システムの運用コストの低減,リアルタイム性とスケーラビリティの維持,自動的な学習支援機能を実現するための方法について検討した.具体的には,エージェント指向システムの概念の導入を検討した.また,自動的な学習支援機能の実現方法の検討のために,機械学習による自動分類方法を用いて学習者のCRS上での応答を予測する試みを行った.
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