本研究では,高校生のインターネット依存を改善することを目的としたカリキュラムの開発を試みた.そして,鶴田(2012)や鶴田・野嶋(2015)などの実践事例を参考にカリキュラムを開発し,2015,2016年度に授業実践を実施した.その後,鶴田ほか(2014)の高校生向けインターネット依存傾向測定尺度を用いた生徒の依存傾向の変容についての質問紙調査などを通して,開発したカリキュラムの成果と課題について検討した. その結果,実践したすべての学校の生徒の依存傾向が全体的に改善されていることが確認された.したがって,本研究において開発されたカリキュラムは,生徒の依存傾向の改善に有効であることが示唆された.
|