本研究は、比較優位にもとづく貿易利益の仕組みを体験的に学習できるゲーム用いた実験を行った。ゲームに情報の非対称性を取り入れ、協力行動による利益をフィードバックした結果、「利己主義的人間観」因子の平均値が、ゲーム前と比較して優位に低下した。内容理解は、グループ学習では十分なものの、個人では不十分なケースが見られた。 中学生を対象とした体験ゲームの実験の中で、協調的問題解決と人的ネットワークの形成に関して新たな課題が見つかった。人的ネットワークの形成に関する計量分析を行う手法を開発し、大学生を対象として実験を行った。
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