本研究の目的は、専門家育成志向のサービスラーニングが学生の能力向上やその後の学習活動に与える教育効果を定量的に検討することであった。研究開始当初に予定していた技術者育成志向のサービスラーニングから専門家としての地域貢献人材育成志向のサービスラーニングプログラムへ調査対象を切り替え、サービスラーニング受講生の学習過程と学習成果を質問紙調査によって検討した。その結果、専門家育成志向のサービスラーニング受講生は、プログラム関係者から活動支援、市民性獲得支援、学習継続支援を受けながら能力を高め、サービスラーニング終了後も受講生自身の専門性を活かした活動を継続させる意欲を高く維持していることが示された。
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