研究課題
若手研究(B)
日本の結核の流行に与えたウシ結核の影響を検証するために、1905から1980の歴史統計の整理を行った。結果、ウシ結核の蔓延は1920年と1940年で、滋賀・京都・大阪など近畿・中国地方に局在化していたことが明らかになった。また、結核菌の臨床分離株をもとに、M.tuberculosisとM.bovisを検出する系を確立し、①DNA抽出、②PCRによるIS6110領域を増幅したTB菌DNAの検出、③RealtimePCRによる菌型の判別を実施した。結果、東京および大阪の結核患者から分離したサンプルは、すべてM.tubelculosisによることが強く示唆された。
日本近代医学史