研究課題/領域番号 |
15K16298
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
茂木 俊夫 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (50392668)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 安全工学 / 燃焼工学 |
研究実績の概要 |
ガス爆発事故は、配管の亀裂やバルブや継手のシールが不完全になることで可燃性ガスが漏えいし、空気と混合することで予混合気が形成されて、静電気火花などの何らかの着火源によって着火して発生する。本研究では、従来試験されてきた静止混合気での着火性評価ではなく、実際の事故などを考慮して流動可燃性混合気の着火性を解明することを目的に進めている。 今年度は、当初の計画を変更し、流動混合気の濃度変動をより精密に把握するために、質量分析計をベースとしたガス濃度計を導入し、水素、メタンや二酸化炭素などのガスと窒素との配管内での混合過程を調べた。その結果、電磁弁や手動弁などから放出されたガスは、拡散により窒素と混合することなく、ガスの先端では高濃度の領域が維持されることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の予定を変更し、可燃性ガス(特に水素)と空気との混合特性を明らかにすることを目的とした研究を進めた。一定の知見を得ることができたが、全体的には遅れている状況である。
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今後の研究の推進方策 |
新規に導入したガス濃度計を使用し、より詳細に流動可燃性混合気の着火性を明らかにする。また、開放空間に放出された可燃性ガスの着火特性について明らかにしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
多忙につき、一部実験内容を変更し、計画していた実験は次年度以降にすることとしたため。
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次年度使用額の使用計画 |
計画していた実験の消耗品の購入に充てる。
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