本研究では,SAGAT(Situation Awareness Global Assessment Technique)を用いたシミュレータ実験により航海士の状況認識を計測し,見張りが必要な船舶を判定する閾値を提案した.また,レーダ画像処理により船舶の可能性が高い画像を自動抽出し,その後,操船者の状況認識の特徴を反映した閾値を用いた「レーダにおける船舶画像の実用的な自動捕捉アルゴリズム」を提案した.航海士の主観的評価より,本アルゴリズムが操船実務経験者の見張り傾向を十分に反映していることを確認した.
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