感染症に対する抗体医薬としての完全ヒト抗体作製法の確立を目指し、「B細胞を一過性に増殖させるための培養条件」並びに「抗原特異的な膜型抗体を有するB細胞の選択法」に関する検討を行った。ODN2006、BAFF、IL-15、CD40リガンドならびにIL-6の5種類を混合した刺激下で培養することで、効率よく一過性にB細胞を増殖させることが可能であることを明らかにした。その一方で、パニング法による抗原特異的な抗体を有するB細胞の選択を試みたが、非特異な結合性を示す抗体を有するB細胞を排除できないことが課題として残された。
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