研究課題
若手研究(B)
高度肥満患者に対し、食事療法・運動療法・患者教育等から成る包括的リハビリテーションを施行し、種々のパラメーターから有効性を検討した。肥満症患者に対する包括的リハビリテーションは、血圧や糖脂質代謝異常など動脈硬化リスクファクターの改善、呼吸機能(肺活量、呼気予備量、機能的残気量、全肺気量)の改善に有効であることが示唆された。運動の種類による体重減量の有意差は認めず、安全面などを考慮し個々の患者に適した運動療法を行うことが重要と思われた。
リハビリテーション
肥満症患者では合併症などにより運動療法を継続することが困難なことも多いが、食事療法・運動療法・患者教育を含めた包括的なリハビリテーション介入により、動脈硬化危険因子の改善や呼吸機能(肺活量、呼気予備量、機能的残気量、全肺気量)の改善に有効であることが示唆された。治療効果をフィードバックすることは患者の体重減量や運動療法に対するモチベーションの維持につながる。高度肥満患者に対する運動療法はリスク管理が重要となる為、運動療法を行う上での留意点などについて啓蒙も行った。