まず腹部大動脈瘤への心臓リハビリテーションの安全性を確認するために、大規模後ろ向き検討を行った。結果、安全かつ、有益であった。その際の報告は、AHA学会新聞とJ Am Heart Assoc. 2018 Feb 27;7(5).に掲載され、世界中の大動脈瘤術前患者に心臓リハビリテーションへの方向性を示した。また前向き検討では、42名の大動脈瘤患者が参加し、運動療法によって腹部大動脈瘤が縮小する例も見られた。その際に低負荷の運動にすることが瘤拡大抑制にはたらくと考えられた。また特殊採血、TGFβ1.IL6の測定では、TGFβ1では瘤の拡大傾向に有意差が見られなかったが、IL6では運動療法群で低い傾向であり瘤拡大と弱い正相関関係にあった。前向き検討に関しても今後、論文化を行う予定である。
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