当該研究は、磁気刺激を用いて膝関節屈筋機能を評価する新規的な方法を開発することを目的とした。我々が開発する方法は、磁気刺激を用いて膝関節屈筋の機能を解明する手法を開発する独創的な研究である。膝関節の生理的・心理的限界張力を経皮的磁気刺激を用いて評価するため、膝関節屈筋の筋長が生理的・心理的限界張力に及ぼす影響について検討する研究である。 2018年度は、これまでの内容を踏まえ、経皮的磁気刺激と誘発筋電図、誘発収縮力の導出について、本研究課題の目的である新規的な方法として必要な座位姿勢での磁気刺激方法の実験を行った。座位姿勢での計測は、昨年度までに作成を進めた計測装置を用いて行った。その結果、再現性が高く刺激を実施することが可能であり、安定して計測することが可能であった。研究環境を整備できたため、本研究課題の目的である関節角度の変化による神経筋活動と誘発収縮力を検討する実験を行った。関節角度を変化させることで得られる神経筋活動と誘発収縮力は変化するが、その特徴について本研究で明らかにすることができた。
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