研究課題/領域番号 |
15K16364
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
澤村 大輔 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 講師 (20734750)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 脳血管障害 / 注意障害 / 観察スケール / リハビリテーション |
研究実績の概要 |
現在は仮尺度の作成について検討中である。 測定概念の定義、続いて尺度の予備的設計を終え、項目候補の収集と検討を行っている。注意障害に関する論文や書籍、原著より提供していただいたMARS(原版)の初期45 項目を参考にし、脳血管障害による高次脳機能障害に精通している専門家数名にMARS 原版作成者(Whyte 氏、Hart 氏)を加えた専門家委員会を構成して尺度の内容妥当性及び表面的妥当性について検討している段階である。特に、開発しようとする脳血管障害版尺度では、片麻痺などの身体障害の影響、半側空間無視や失語症など他の高次脳機能障害の影響が排除し、可能な限り純粋な注意障害を観察から抽出できる尺度にしなくてはならないためこの点に十分な時間をかけて検討している。この点について専門家委員会での合意が得られれば仮尺度の完成となる。専門家委員会で検討する資料の作成は、研究代表者(澤村大輔)と研究協力者(境信哉)が行っており、研究協力者(Tessa Hart、John Whyte)は、項目の妥当性検討および翻訳作業に従事する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
専門家委員会から意見を収集し、項目候補の収集と検討を行ったが、これについては当初の計画よりもよりもやや時間を要した。また、尺度の内容妥当性及び表面的妥当性の検討についてもやや時間を要している。これら項目候補の収集と検討、および尺度の作成は専門家委員会の合意を必要としており、結果としてこの点については当初の計画より時間が必要となってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
可及的早期に仮尺度を完成させ、統計学的手法による項目選択に移行する。またデータの収集期間を短縮するために予定していた研究協力施設以外の複数施設に研究協力の依頼をしていく。、統計学的手法による項目選択を経て、その後の本尺度における信頼性と妥当性、鋭敏性の検討を行い、その途中経過を国内外の学会発表としてまとめるところまでを目標として活動していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
旅費の実支出額は研究代表者のみの分となり、また消耗品のPC周辺機器が購入できていないため予定の支出額を下回った。
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次年度使用額の使用計画 |
差額分は今年度購入できていなかったPC周辺機器の購入にあてたい。
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