目的は慢性心不全に対する運動療法のnon-Responderの背景因子を明らかにすることである。対象は20歳以上85歳以下心肺運動負荷試験(CPX)で得られたpeakVO2が16未満の慢性心不全患者で5か月間の心臓リハビリテーションに参加し全プロトコールを実施できた18例。運動療法導入6か月後のpeakVO2の増加が5%未満または心血管イベント発生例(non-responder)は8例で6か月時の大腿四頭筋伸展力が低く、初回peakVO2と夜間のLF/HFに正の相関傾向がみられた。ホルター心電図でのT波オルタナンス(TWA)と中間周波数成分/高周波数成分(LF/HF)に2群間の差はなかった。
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