研究課題
若手研究(B)
本研究によって、内腹斜筋と外腹斜筋の筋厚が厚い高齢者ほど、速い呼気の産出能力は高いことが分かった。速い呼気や深い呼気で内腹斜筋、体幹運動で外腹斜筋をトレーニングすることが、速い呼気の産出能力の低下を予防する可能性がある。また、高齢者の筋肉量と外腹斜筋の筋厚は関係性がある。そのため、腹部を意識したトレーニングに加え、日常生活での活動性を維持していくことが、高齢者の速い呼気の産出能力低下を予防するために重要である。
基礎理学療法
肺炎は要介護高齢者に最も多い死亡原因である。誤嚥性肺炎は誤嚥物を喀出できれば発症リスクを軽減できる。そのため、速い呼気流速を産出できる能力を低下させないための戦略が必要である。そこで、速い呼気流速を産出するために重要な腹部筋群を明らかにし、その筋群のトレーニングを構築するための研究を行った。