本研究では、歩行者の移動軌跡を予測し適切な距離で案内誘導することで、高齢者の安全な歩行支援を行う歩行支援機器を開発した。 レーザスキャナで測定した周囲の空間情報と画像処理技術を応用することで、群衆内での安定した状態推定を実現し、周囲の歩行者からの視認性や心理的影響を考慮したハードウェア設計を行い、威圧感を与えない支援を実現した。歩行者の移動軌跡を定点観測し、移動軌跡の確率分布モデルであるダイナミクスモデルをポテンシャル場の形で定義、これに基づいた歩行支援機器の誘導を実現した。ロボット特区での実証実験を通じて、システムと今後の課題について検証した。
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