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2015 年度 実施状況報告書

脳卒中急性期におけるサルコペニア予防プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K16410
研究機関甲南女子大学

研究代表者

野添 匡史  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 助教 (10733298)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード脳卒中 / サルコペニア
研究実績の概要

急性期脳卒中患者におけるサルコペニアの実態を調査するために、急性期病院に入院となった脳梗塞、脳内出血患者16例に対して、入院時、入院1週間後、入院2週間後の計3回、両側の大腿四頭筋筋厚を超音波画像診断装置を用いて測定した(Nozoe M, et al.: Topics in Stroke Rehabilitation, 2016)。その結果、入院後1週毎に大腿四頭筋筋厚は麻痺側、非麻痺側ともに有意に減少し、特に入院2週間後には非麻痺側と比べて麻痺側は有意に減少していることが明らかにされた。次に、急性期脳卒中患者におけるサルコペニアが生じやすい患者の特徴を検討するために、脳梗塞及び脳内出血患者31例における入院2週間における大腿四頭筋筋厚の減少率と重症度、入院時栄養状態、炎症状態といった指標との関連性について検討した(投稿中)。その結果、入院2週間における大腿四頭筋筋厚減少率は麻痺側、非麻痺側ともに重症度との関連が深いが、入院時栄養状態は影響を与えていないことが明らかになった。さらに、入院時に炎症所見が認められる場合、麻痺側大腿四頭筋筋厚減少率には影響を与えないものの、非麻痺側大腿四頭筋筋厚減少率はより大きくなることが明らかになった。そして、これら急性期で生じる大腿四頭筋筋萎縮に対する神経筋電気刺激の効果についても検討を開始している。急性期脳卒中患者11例の大腿四頭筋に対して神経筋電気刺激を実施し、その有効性についても検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

平成28年度に実施予定であったサルコペニア予防プログラムの実施効果についても検討を開始できているため。

今後の研究の推進方策

サルコペニア予防プログラムの効果について、症例数を集めて検討し、結果を学術誌に投稿する。

次年度使用額が生じた理由

論文投稿に際し、当初予定より英文校正費用が安価であった。

次年度使用額の使用計画

論文投稿に際し、英文校正費用として充当する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Changes in quadriceps muscle thickness in acute non-ambulatory stroke survivors2016

    • 著者名/発表者名
      Nozoe M, Kanai M, Kubo H, Kitamura Y, Shimada S, Mase K.
    • 雑誌名

      Topics in Stroke Rehabilitation

      巻: 23 ページ: 26-32

    • DOI

      10.1179/1945511915Y.0000000002.

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 早期理学療法実施中における急性期脳卒中患者の大腿四頭筋筋厚変化2016

    • 著者名/発表者名
      野添匡史,金居督之,久保宏紀,北村友花,山本実穂,古市あさみ,丹波江里,高嶋幸恵,間瀬教史,島田真一
    • 学会等名
      第50回日本理学療法学術大会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2016-06-05 – 2016-06-07

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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