研究成果の概要 |
本研究では重度うつ状態に進行する前に発見し, 適切な受療を促すことで自殺等を未然に防ぐシステムを開発する.うつの発見と治療には, 家族や周辺の人々にも病に対する正しい知識や理解をもってもらうことが必要であるが, 現実は容易ではない. まずは,うつ病患者の100%で発症する,睡眠障害をうつ病診断の最初の手がかりとすべく,これを認知するシステムを開発した.シート状の圧力センサから得られる睡眠時の動態,つまり時間経過を伴う体圧を取得し,この圧力データをサポートベクタマシンと呼ばれる識別器を使って約78%の割合で睡眠障害を正確に検知することができた.
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