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2016 年度 実施状況報告書

複雑な演奏を支える精緻な聴覚-運動モデルの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K16418
研究機関電気通信大学

研究代表者

小幡 哲史  電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 客員研究員 (40631099)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード聴覚-運動モデル / 聴覚フィードバック / バイオリン / 初心者
研究実績の概要

本研究は、ヒトの聴覚-運動モデルを明らかにするために、特にその強固なモデルを獲得していると考えられるバイオリニストを対象とした実験的研究である。
バイオリニストはピアノなどの楽器とは異なり、楽器を演奏する際に音の高さの目印となるようなものがないため、聴覚フィードバックと強く結びついた運動の記憶を行っているはずである。その運動の記憶の正確性を計測するために、演奏している際の音の高さと弦を抑える位置を測定可能な実験用バイオリンを試作し、実験を行った。
予備実験の結果、実際に演奏して自分の演奏音を聞くことのできる状態(聴覚フィードバックが利用可能な状態)のほうが、演奏をせずにただ弦を抑えるだけの状態よりも正確な位置で弦を抑えていることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究は2年間で実行予定であったが、研究者の所属(本務)が変更となり、本研究に従事できる時間がこれまでよりも限定的となったため、計画を3年に変更をした。
研究環境はこれまで通りであり、被験者なども十分に集められる状況であることから、本年度中にデータを収取し、まとめる予定である。

今後の研究の推進方策

本研究は2年での実施を予定していたが、研究代表者の年度途中における本務所属の変更に伴い、3年での実施に変更となった。
これまでよりも研究実施にかかわる時間が限定的となるが、研究計画は予定通りに実施する。
本年度は、昨年度までに行った予備実験をもとに、熟達者を対象とした聴覚フィードバックの有無における音の高さの正確性の違いに関する実験と、初心者を対象とした実験を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究担当者が年度途中に本務の所属が変更となり、約半年課題遂行が困難であった。
そこで使用期間を1年延長し、本年度はこれまでよりも研究に従事できる時間が限定的ではあるが、昨年度までの研究計画内容を引き続き遂行していく予定である。

次年度使用額の使用計画

2017年8月~9月にかけて、熟練者を対象とした実験を行い、謝金として使用する。
実験結果の報告を2017年12月までに行い、旅費として計上する。また、2018年2月までに初心者を対象とした実験を行い。謝金として使用する。
研究の最終成果を2018年3月末までに学会発表し、本研究のまとめとする。

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公開日: 2018-01-16  

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