研究課題
若手研究(B)
脳卒中患者はつま先から着床するケースが多く,転倒の危険があることから,足くび(足関節)を持ち上げる装具が重要な役割を担う.そのため足関節を持ち上げるための適切な装具の補助力(以下補助力)を患者個々に設定することが重要となる.しかしながら,歩行動作中の筋力を機器単独で評価することが出来ないため,補助力の調整を何度も余儀なくされ,患者には過大な負担となっているのが現状である.本研究は脳卒中患者の歩行中における評価を簡単にするための評価システム法を開発した.
義肢装具学
少子高齢化に伴いますます後期高齢者の割合は増加している.そのため脳卒中患者も増加している.脳卒中は介護の対象となる第1位でもあり,脳卒中患者の歩行を生涯にわたって支援することが介護予防にも繋がる.本研究は,脳卒中患者の補装具において適切な評価のもとに提供する方法論を提唱することで,今後増えていくであろう脳卒中患者の装具的適合評価に客観性を持たせるとともに,科学的根拠を確立することが可能と考える.