研究課題/領域番号 |
15K16421
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
松田 梨沙 鶴見大学, 歯学部, 非常勤講師 (10736333)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | スポーツ歯学 / スポーツマウスガード / 脳機能 / 重心動揺 / バランス感覚 / 受傷経験 |
研究実績の概要 |
スポーツマウスガードの装着は,口腔内の損傷を予防するだけでなく身体バランス感覚を向上する効果があるが,その作用機序は明らかではない.また,顎口腔領域の受傷経験者に対するマウスガードの装着は心理的ストレスを軽減している可能性がある. 被験者は, アマチュアスポーツ選手を対象とし, スポーツマウスガード装着時と非装着時の頭皮上脳電位解析, バランス感覚の評価, アンケート調査を行う. 頭皮上脳電位の測定には, 脳機能研究所(神奈川)にて開発された脳波測定装置 ESA-Pro およびペーストレス電極ヘルメットを用いて,スポーツマウスガード装着時と非装着時の頭皮上脳電位を測定する.スポーツマウスガード装着時と非装着時のバランス感覚を評価するため,多目的重心動揺計測システム(WinPDM, Zebris Co.,Ltd.)を用い,身体重心動揺および足圧について,日本平衡神経科学会の規定に準じて測定する.本研究の目的は,「スポーツマウスガード装着による脳全体の活性化傾向の解明」, 「スポーツマウスガード装着による脳の活性化部位を評価することでバランス感覚など全身への影響の作用機序の推察」, 「受傷経験などによるスポーツマウスガードの心理的効果の違い」を解明することである. 現在, 対象とするスポーツの選定, スポーツマウスガードの製作方法の検討, スポーツマウスガード装着時と非装着時の頭皮上脳電位, 多目的重心動揺計測システムの測定方法, 測定条件, アンケート調査項目の検討は行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
27年度は,スポーツマウスガードの製作方法の検討, 対象とするスポーツの選定, スポーツマウスガード装着時と非装着時の頭皮上脳電位, 多目的重心動揺計測システムの測定条件, アンケート調査項目の検討を行った. スポーツマウスガードは, スポ―ツの種目によって使用するシートの厚みや外形が異なる. そのために対象とするアマチュアスポーツ選手の選定, 作業模型の製作方法, 使用するシート材の厚み, スポーツマウスガードのデザインについて文献を用いて検討を行った. また, 頭皮上脳電位の測定に用いる脳波測定装置 ESA-Pro およびペーストレス電極ヘルメット(脳機能研究所, 神奈川)の,スポーツマウスガード装着時と非装着時の頭皮上脳電位の測定方法, 測定条件の検討を行った. スポーツマウスガード装着時と非装着時のバランス感覚の評価に用いる,多目的重心動揺計測システム(WinPDM, Zebris Co.,Ltd.)について, 計測時の姿勢, 計測条件, 計測方法についての検討を行った.
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今後の研究の推進方策 |
スポーツマウスガードを製作し, スポーツマウスガード装着時と非装着時の頭皮上脳電位解析, バランス感覚の評価, アンケート調査を行う. 頭皮上脳電位の測定には, 脳機能研究所(神奈川)にて開発された脳波測定装置 ESA-Pro およびペーストレス電極ヘルメットを用いて,スポーツマウスガード装着時と非装着時の頭皮上脳電位を測定する.スポーツマウスガード装着時と非装着時のバランス感覚を評価するため,多目的重心動揺計測システム(WinPDM, Zebris Co.,Ltd.)を用い,身体重心動揺および足圧について,日本平衡神経科学会の規定に準じて測定する.アンケートでは, 顎関節痛, 関節雑音, 開口障害, ブラキシズム, スポーツ経験年数, マウスガード装着時の不快感などについて調査する.
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次年度使用額が生じた理由 |
ボランティアに協力を仰ぐ臨床研究であるため, 被験者を募っているが集まっていないことが研究の進行の遅滞である. 被験者が募り次第, 研究は遂行していくため,その際に購入する材料費, スポーツマウスガード製作費, 測定用消耗品, 脳波解析費用, 謝礼金などを使用していないことによって次年度使用額が生じた.
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次年度使用額の使用計画 |
ボランティアが募り次第, スポーツマウスガードの製作, 頭皮上脳電位, 重心動揺の測定, アンケート調査を行い研究を推進していく予定である. また, スポーツ歯学は現在飛躍的に伸びている分野であり, 乗り遅れないように最新の情報を学会参加にて得るために使用する予定である.
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