本研究では、遠征登山を含んだキャンプが自然に対する態度を向上させること、その中でも自然への親愛・つながり・敬意・恐れを感じるような自然へのアタッチメントを感じる体験をすることが自然に対する態度を向上させていることが明らかになった。これまでキャンプが自然・環境に対する態度を向上させるとされてきたが、その中でも遠征登山というプログラムと、自然へのアタッチメントを感じるという内的体験が、自然に対する態度に大きな影響を与えていたことを示すことができた。今後の野外教育・環境教育の実践現場においても、積極的にキャンプに遠征登山を取り入れ、自然へのアタッチメントを感じる体験を促進していくことが期待される。
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