研究課題/領域番号 |
15K16432
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研究機関 | 仙台大学 |
研究代表者 |
柴山 一仁 仙台大学, 体育学部, 講師 (50634060)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 体育授業 / スポーツバイオメカニクス |
研究実績の概要 |
体育授業などの指導現場では,指導者の経験だけでなく,科学的根拠に基づく適切な評価を行う必要がある.しかし,これまでの体育授業を想定したハードル走に関する研究では,踏切脚などの3次元動作を含む分析は行われておらず,ハードル走技能向上のための科学的エビデンスが十分に得られていない.熟練者と未熟練者の動作を3次元的に分析し比較することで,ハードル走技能向上に重要な技術ポイントを明らかにできる.そこで本研究では,体育授業におけるハードル走技能向上のための技術的要因を3次元的に明らかにし,新たな技術評価指標を作成することとした. 2015年8月~10月にかけて,熟練者の動作を高速度カメラ4台(撮影スピード300Hz)で撮影するとともに,ハードル走のインターバル4歩の地面反力を計測した.撮影したVTR画像から,被験者の身体分析点25点と,撮影範囲に事前に設置したコントロールポイントを動作分析装置を用いてデジタイズした.2つのVTR画像の身体分析点とコントロールポイントの2次元座標から,DLT法により身体分析点の3次元実座標を算出し,同期装置の信号をもとに地面反力と同期した.そして,これらのデータから関節角度や関節トルク等のデータを算出するためのプログラムの作成を完了した.今後は,未熟練者の動作データの収集およびデータ処理を進める予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
事前の計画とほぼ同程度の進行状況である。今後も同様に進めていきたい.
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今後の研究の推進方策 |
2016年7月から,未熟練者の動作を撮影する予定である.また,現時点で熟練者のデータ処理は概ね終了したが,今後被験者数を増やす予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
高速度カメラの購入台数を変更したため.
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次年度使用額の使用計画 |
カメラ撮影を行う際に身体に貼付するカラーマーカーを購入するために使用する。
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