本研究では、総合型地域スポーツクラブにおいて常勤勤務経歴があり、実務経験が3年以上のマネジャーにインタビュー調査を実施した。インタビュー内容の分析から、クラブマネジャーの業務実践と総合型クラブの発展・成熟との両者の動態的な関係性がモデルとして示された。モデルから、マネジャー業務の変化に順序性があることが読み取れた。クラブ創設段階には、マネジャー自身もプレイヤーとしての業務に従事し、創設3年~5年では、マネジャーは管理者としての業務を担い、5年~10年では、管理者業務に加えクラブの内と外をつなぐコーディネート業務を遂行していた。さらに10年を越えると広域圏でのアドバイザー的役割をも担っていた。
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