2019年に実施した調査結果について、第83回日本心理学会、日本教育心理学会第61回総会にて、下記2点を報告した。 (1)有能感は一貫してレギュラーの方が高かく、困難の克服は後半の3回では、レギュラーの方が高かったが、1回目の調査では、レギュラーの方が低かった不安は、2回目、3回目では、むしろレギュラーの方が高くなっていたこと(2)大会の直前の時期には,好成績を残そうという目標が共有されるが、それ以外にチームとしての共通した目標は認識されていないこと 2020年4月から2ヶ月に一度の間隔で、継続絵的に質問紙調査を実施した。対象は、東北地方の一つの県の4つの地域から各1チームの4チームと、関東地方の政令指定都市にある1チームの計5つの少年サッカーチームに所属する、小学5年生、および、6年生であった。東北地方の4チームの内、2チームについては、チーム事情により、2020年4月の調査結果のみ回答を回収することができた。「チームの目標」、「将来の目標」、「今の目標」、「指導者から言われて覚えている言葉」についての自由記述と、サッカーについての学習意欲について問う28項目に5段階評定を求めた。分析の結果、以下のことが明らかになった。 (1)サッカーによる学習意欲の違いは、レギュラーかどうかというチーム内での立場の差よりも、チーム間で大きいこと(2)すべてのチームに共通してみられる目標の変化と、チーム固有の変化があること 上記、2点については、第84回日本心理学会、日本教育心理学会第62回総会において発表予定である。
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