3年間の本研究によって、(1) 3日/週程度トレーニングをしている中高齢サイクリストの全身持久力と大腿部筋サイズは一般若年男性と同程度であること、(2) 乳酸性作業閾値に相当する強度で20分間のサイクリング運動によって筋肥大に関連するシグナル伝達経路が活性化されること、(3) 一般成人男性において、「やや強く」の主観的強度による1日30 分、週 2日、6週間のサイクリングが全身持久力と大腿部筋サイズを増加させることが明らかになった。従って、主観的にやややきついと感じる程度の強度で20-30分/日、2-3日/週のトレーニングを継続すれば、全身持久力と大腿部筋サイズを向上できる可能性がある。
|