研究課題/領域番号 |
15K16507
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 女子栄養大学 |
研究代表者 |
香川 雅春 女子栄養大学, 付置研究所, 准教授 (80581008)
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研究協力者 |
今井 具子 同志社女子大学, 教授
高橋 徹 福岡女子大学, 准教授
丸山 智美 金城学院大学, 教授
Appukutty Mahenderan Universiti Teknologi MARA
Zalilah Mohd Shariff Universiti Putra Malaysia
Nasir Mohd Taib Mohd Universiti Putra Malaysia
Gan Wan Ying Universiti Putra Malaysia
Chin Yit Siew Universiti Putra Malaysia
Poh Bee Koon Universiti Kebangsaan Malaysia
Wong Jyh Eiin Universiti Kebangsaan Malaysia
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ボディ・イメージ / 若年女性 / やせ願望 / 身体不満 / 生活習慣 / 身体計測 / 横断研究 |
研究成果の概要 |
本研究は若年女性に多くみられる過度なやせ願望などの身体不満を誘発する要因について、外因性および内因性要因を包括的に検証することを目的とした。 多民族社会で生活している中華系マレーシア人女性と日本に住む日本人女性を対象にしたアンケート調査から、日本人は中華系マレーシア人女性よりも高い身体不満を持つ事が明らかとなり、身近な者との体格の比較や外見が重要と考える社会的価値観が身体不満に影響をしていることが示唆された。 内因性の検証には100名の日本人女性を対象に詳細な生活習慣や身体状況の計測、性格特性の評価から包括的な検証を行った。身体不満と関連する要因として、自尊感情や運動頻度などが示唆された。
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自由記述の分野 |
公衆衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の若年女性は過度なやせ願望などの身体不満を持つことが知られている。過度な身体不満は不必要な減量行動などで女性自身の健康を害する危険を高めるのみでなく、将来妊娠・出産を経験した際にその子どもにまで悪影響を及ぼす危険がある。 本研究から日本人女性の身体不満には外見が重要と考える価値観を生み出している外因性要因と、自尊感情や生活習慣などの内因性要因が関連していることが示唆された。本研究の結果から、女性の身体不満を改善するためには本人の自尊感情と自分自身の身体に対する理解を高める健康教育や、外見を重要視する社会的価値観を変える環境づくりなどのヘルスプロモーション活動の重要性が示された。
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