研究課題/領域番号 |
15K16510
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 大阪国際大学 |
研究代表者 |
新村 由恵 大阪国際大学, 人間科学部, 准教授 (60528975)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | low-intensity exercise / intellectual activity / cognitive function / physical fitness / older adults / square-stepping exercise |
研究成果の概要 |
高齢者は認知機能や体力の低下が著しく、これらの維持・向上は自立した生活を送る上で重要である。既に中強度運動が高齢者の認知機能や体力の維持・向上に有効であることは報告されているが、高齢者の中には中強度運動の実践が難しい者も少なくない。そこで本研究では、低強度運動に知的活動を取り入れたプログラムとしてスクエアステップエクササイズ(以下,SSE)に着目し、SSE介入が高齢者の認知機能ならびに身体機能に及ぼす効果について検証することを目的とした。その結果、6カ月で認知機能に改善が認められ、身体機能では筋肉量の向上は3カ月で得られたが、体力の向上には6カ月を要することが認められた。
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自由記述の分野 |
Sports Medicine
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,低強度運動に知的活動を取り入れることで、高齢者の認知機能ならびに体力に良好な効果が得られることが明らかになった。このことは、中強度運動実施が困難である高齢者に安全且つ効果的な運動を勧める上で、学術的にも社会的にも大きな意義があると考えられる。また、認知機能向上には6ヵ月の介入を要し、身体機能においては筋肉量向上には3ヵ月、体力向上には6ヵ月を要することが明らかになった。つまり,それぞれ効果を得られる時期には差があることから,改善を目的とする内容によって、必要な介入期間を工夫する必要性が示唆された.本結果は,今後,より効率的に介護予防策を進める上で,大きな意義を持つと考えられる.
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