本研究では,ソーシャルメディアの利用行動を規定する心理的要因について明らかにすることを目的とした。大学生を対象に調査を実施し,1)ソーシャルメディア利用における意思決定バランス尺度を開発した。2)研究1で作成した尺度を使用し,負担(Cons)と恩恵(Pros)の認知バランスとソーシャルメディアの利用頻度および依存性との関係について検証した。 研究の結果,ソーシャルメディア利用における恩恵として他者との「つながり性」を高く認知している者ほどソーシャルメディアの使用時間が長い傾向が示された。さらに,恩恵を高く認知している者ほど,スマホへの「物理的依存」および「心理的依存」が高いことが示された。
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