研究課題/領域番号 |
15K16513
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
森本 明子 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (90710377)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | インスリン分泌不全者 / 食後高血糖 / 糖尿病 / コホート研究 |
研究実績の概要 |
平成28年度の研究計画に基づき、解析用データセットの作成を実施した。 加えて、研究課題「インスリン分泌不全者において食後高血糖発症に影響する要因の明確化」の検討をおこなった。まず、インスリン分泌不全者において食後高血糖発症に影響する要因を検討するにあたり、食後高血糖の危険因子及び予防因子の文献レビューを行い、先行研究の知見を整理した。そして、地域住民を対象に課題の検討を行った。地域住民は、インスリン分泌不全群、インスリン抵抗性群、正常群に分類した。要因として、メタボリックシンドロームに着眼した。メタボリックシンドロームは2009年の国際基準に基づき、腹囲高値、中性脂肪高値、HDLコレステロール低値、血圧高値、血糖高値の5項目で評価し(各薬物治療中を含む)、3項目以上に該当すればメタボリックシンドローム有とした。結果、メタボリックシンドロームの食後高血糖発症への影響はインスリン分泌不全群でより大きかった。この結果は、男女別の解析及び、2005年の日本基準でメタボリックシンドロームを定義した際も同様であった。このことから、インスリン分泌不全者は食後高血糖を予防するためにメタボリックシンドローム予防がより重要と考えられた。加えて、現在、インスリン分泌不全者において食後高血糖発症に影響する生活習慣の検討を行っている。生活習慣として、食習慣、運動習慣、喫煙習慣などに着眼しており、今後結果を公表していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度の研究計画に基づき、研究課題の検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は研究課題の解析と公表を行っていく。 インスリン分泌不全者における食後高血糖発症に関連する要因の検討では、引き続き、生活習慣の影響を検討する。加えて、インスリン分泌不全者の糖尿病細小血管障害発症リスクの検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度、研究の補助として謝金を計上していたが、自身で作業を行った。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度に、研究の補助への謝金として使用する予定である。
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