平成29年度に、研究目的【3】(インスリン分泌不全者の糖尿病細小血管障害発症リスク)および研究目的【4】(インスリン分泌不全者において糖尿病細小血管障害発症に影響する要因)の検討を行い、糖尿病腎症発症の危険因子であるBMI、血圧、血清脂質、血糖の値はインスリン分泌不全者の方がインスリン抵抗性者に比べて低いが両群で発症率は大きくは変わらないこと、インスリン分泌不全者において血圧は糖尿病腎症発症に影響する重要な要因であることを明らかにした。そして、期間延長年度であった平成30年度は得られた知見の公表を実施してきた。具体的には、関連学会のシンポジウムでの発表、論文作成を行った。加えて、得られた知見を研究対象者及び一般の人々に還元するためのリーフレットの作成を行った。また、13年間の縦断的なデータセットの整理を行い、今後活用可能なデータベースを構築した。
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