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2015 年度 実施状況報告書

糖尿病患者および肥満者におけるアディポカインの季節差―光と運動による介入実験―

研究課題

研究課題/領域番号 15K16529
研究機関愛知医科大学

研究代表者

佐藤 麻紀  愛知医科大学, 医学部, 助教 (60351102)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード高照度光 / 運動
研究実績の概要

体内時計の乱れは、肥満発症リスクを高めるだけでなく、糖尿病、動脈硬化症や心筋梗塞などの発症リスクを上昇させることがわかっている。本研究において、1) 肥満および糖尿病患者における血中アディポカイン濃度および血糖値の季節性変動を検討する。2) 糖尿病患者におけるグルコース負荷後の血糖値を測定し、血糖値の光および運動による影響を検討する。3) 肥満者および糖尿病患者における時計遺伝子の発現を検討する。
健康成人男性を対象として、高照度光下における運動中の血糖値、心自律神経活動を検討した。心電図のRR間隔を周波数解析することで、交感神経活動と副交感神経活動を分離した。高照度光環境下(5000 lux)および低照度環境下(300 lux)において、30分間のトレッドミルでの歩行運動を行い、10~15分間隔の血糖値測定と心自律神経活動を測定した。両群ともトレッドミル歩行運動中において血糖値が低下する傾向であったが、高照度と低照度との間において血糖値の変動に差は見られなかった。交感神経活動と副交感神経活動は、異なる照度において顕著な差は見られなかった。被験者数を増やし、糖尿病患者および肥満者における高照度光環境下における血糖値および心自律神経活動の変動を検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

研究代表者が2015年7月から12月まで生体リズム研究の一環として海外研修を行ったため、実験の遂行に遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

夏季と冬季における肥満および糖尿病患者における血糖値、アディポカインおよび心自律神経活動の変動を検討し、糖尿病患者における高照度環境下での運動時の血糖値変動を検討する。さらに、糖尿病患者および肥満者での時計遺伝子発現の季節差を検討する。

次年度使用額が生じた理由

研究代表者が2015年7月から12月まで生体リズム研究の一環として海外研修を行ったため、実験の遂行に遅れが生じた。

次年度使用額の使用計画

平成28年度は、平成27年度に予定していた肥満者および糖尿病患者での血中アディポカインおよび血糖値の季節性変動の検討を行い、糖尿病患者での高照度光環境下での運動時の血糖値および心自律神経活動の変動を検討する。さらに、平成28年度予定の糖尿病患者と肥満者での時計遺伝子発現の季節差を検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Seasonal differences in saliva melatonin concentrations and heart rate variability during sleep in obese men2015

    • 著者名/発表者名
      Maki Sato, D Kanikowska, S Iwase, Y Shimizu, N Nishimura, Y Inukai, M Sato, J Sugenoya
    • 学会等名
      International Society for Autonomic Neuroscience
    • 発表場所
      ストレーザ(イタリア)
    • 年月日
      2015-09-26 – 2015-09-29
    • 国際学会
  • [学会発表] Effects of light exposure during daytime on clock gene expression in hair follicular and root cells in humans2015

    • 著者名/発表者名
      Maki Sato, Tomoko Wakamura, Takeshi Morita, Akihiko Okamoto, Makoto Akashi, Takuya Matsui, Motohiko Sato
    • 学会等名
      XIV European Biological Rhythms Society and IV World Congress of Chronobiology
    • 発表場所
      マンチェスター(イギリス)
    • 年月日
      2015-08-02 – 2015-08-06
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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