体内時計の乱れは、肥満発症リスクを高めるだけでなく、糖尿病、動脈硬化症や心筋梗塞などの発症リスクを上昇させる。肥満者を対象として、高照度環境下における運動時の血糖値変動および心自律神経活動の変動、さらに、血中アディポカイン濃度と時計遺伝子の発現量の季節性変動を検討した。短時間の高照度光環境下での運動は、血糖値および自律神経活動に及ぼす影響は少ないことがわかった。さらに、肥満者では非肥満者に比べ、時計遺伝子の発現が低下する傾向にあった。肥満者は非肥満者に比べ、時計遺伝子の発現が低下していること、さらに、時計遺伝子の発現には季節差があり、冬季が夏季に比べ低下することが示唆された。
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