2002年から2010年までの各年に実施した群馬県草津町における学際的研究(草津スタディ)の長期縦断データのうち、2回以上の調査が完了した1048名 (平均年齢[SD]71.6[5.4]歳;女性割合57.0%)を研究対象とした。追跡期間中に平均4.5回の調査が完了し、延べ対象者数は4747であった。 各身体機能(握力、通常歩行速度、開眼片足立ち時間)はそれぞれ3つの群(高・中・低推移群)に類型化でき、低推移群の割合は、握力で21.0%、通常歩行速度で13.0%、開眼片足立ち時間で47.3%であった。低推移群ほど、低BMI、低T-cho値、低Alb値、低高次生活機能、低認知機能の傾向が示された。
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