コラーゲンペプチド鎖にはリシン残基が数多くあり、翻訳後修飾によってコラーゲン特有のヒドロキシリシン残基となる。ヒドロキシリシンは、更に糖鎖修飾を受け、特殊な糖アミノ酸残基 (2-O-α-D-glucopyranosyl-O-β-D-galactopyranosylhydroxylysine) となることが報告されている。ペプチド固相合成法により修飾リシン残基を含むコラーゲンモデル糖ペプチドを調製する事を目的として、本研究では固相合成の基本ユニットであるFmoc-ヒドロキシリシン誘導体群の合成経路の検討を行った。
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