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2019 年度 実績報告書

生きている細胞におけるオルガネラ膜上分子アッセンブリーの解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K16562
研究機関高知大学

研究代表者

山口 亜利沙 (宮川亜利沙)  高知大学, 医学部, 日本学術振興会 特別研究員 (90553157)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2020-03-31
キーワードプロテオミクス / 分子アッセンブリー
研究実績の概要

従来技術では、生きている細胞内で、どのような分子が会合し集合体を形成しているかを解析することができなかったため、本研究では、申請者が独自に開発した「HRP 発現型・高特異性 EMARS 法」を用いて、各種オルガネラ膜上分子アッセンブリー同定法を確立しようとした。
前年度までに、小胞体、ゴルジ、分泌小胞にHRPあるいはHRPと同様の酵素活性をもつAPEX融合タンパクを発現させ、細胞内の各種オルガネラにおいてEMARS法が適用可能であることを明らかにした。今年度は分泌タンパク質であるgalectin3を付加したgalectin3-APEX配列を組み込んだベクターを用いて、小胞にgalectin3を発現させ、EMARS反応にて標識された分子を質量分析にて解析した。具体的には、galectin3-APEX融合タンパク質を発現したHeLaWT、およびガレクチン3の糖鎖認識部位に変異(R186S)を導入したHeLaR186Sを作製した。HeLaR186S株はgalectin3の分泌が抑制されているため、HeLaWT株の対照区として使用した。まず、HeLa WTおよびHeLa R186S株においてEMARS反応を行い、反応後のサンプルを可溶化後、抗FITC抗体セファロースにかけて標識タンパク質を精製、濃縮し、トリプシンにて消化したペプチドをLC-MS/MS質量分析を用いて解析した。その結果、HeLa WTにおいて32個、HeLa R186Sにおいて52個のタンパク質が同定された。このうち、HeLa R186Sに同定されたタンパク質を除くと、16個のタンパク質がHeLa WTにおいて同定された。以上のことから、細胞内にてEMARS法が適用可能であり、標識された分子は質量分析にて解析可能であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The EMARS Reaction for Proximity Labeling2019

    • 著者名/発表者名
      Honke Koichi、Miyagawa-Yamaguchi Arisa、Kotani Norihiro
    • 雑誌名

      Methods in molecular biology

      巻: 2008 ページ: 1~12

    • DOI

      10.1007/978-1-4939-9537-0_1

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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